#11 膝関節の機能解剖 

スキーヤーのオフトレについて正しい情報を伝えるブログ、スキー専門フィジカルトレーニングサロンです。

スキーをする上で、膝とのお付き合いは大切です。そんな大切な膝の基本的な機能についてまとめます。以下の点を理解すると膝のケアや怪我についても知識が深まると思います。

簡単な膝の特徴を理解するにはこちらの記事がオススメです。→「膝の特徴について知ろう

目次:

1、膝関節の構成

2、大腿脛骨関節の運動軸

3、大腿脛骨関節に関係する靭帯(ACLとPCL)

4、膝蓋大腿関節と周囲軟部組織との関係

膝関節の構成

膝関節は大腿骨、膝蓋骨、脛骨の3つの骨で形成されています。

大腿脛骨関節、膝蓋大腿関節の2つの関節から膝は構成されています。

大腿骨と膝蓋骨で構成される「膝蓋大腿関節」と、

大腿骨と脛骨で構成される「大腿脛骨関節」です。

Atlas 2019

大腿脛骨関節の関節運動軸

大腿脛骨関節の主要な運動は屈伸です。この屈伸の軸は「内側上顆」と「外側上顆」を結んだ線とされています。下記の図をご覧下さい。

Atlas 2019

図のように内側上顆は外側上顆より上方・後方に位置します。

すなわち、大腿脛骨関節の屈伸軸は内側へ向かって上方・後方に傾斜していることがわかります。図の赤線です。

この斜めの屈伸軸を補填するために大腿骨に対して脛骨は回旋の動きをします。膝が伸展する時に外旋し、屈曲する時に内旋します。

また関節面を構造的に見ても、脛骨の内側面は窪んでいて、外側面は平坦で後方に傾斜しています。

膝の屈伸に合わせて脛骨が内旋・外旋するこの動きが、膝の機能を知る上では非常に重要なこととなります。

膝が伸びきらない方は、この脛骨の内旋・外旋の微調整が上手くいっていないことが多いです。

大腿脛骨関節に関係する靭帯

ここでは主に前十字靭帯(ACL)と後十時靭帯(PCL)についてご紹介します。まずは下記の図をご覧ください。

Atlas 2019

前十時靭帯(ACL)の役割は以下の2点です。

・脛骨が前方へ移動しないように制御すること

・回旋方向へ動きすぎないように制御すること

また、脛骨が内旋、大腿骨が外旋位でACLとPCLのクロスが強まります。一方、脛骨が外旋、大腿骨が内旋位でACLとPCLのクロスは弱まり、膝は不安定な状態となります。

まさに、Knee-in Tou-outの肢位です。Knee-in Tou-outが前十字靭帯(ACL)損傷の好発肢位であることは納得がいきますね。

膝蓋大腿関節と周囲軟部組織との関係

膝蓋骨は大腿四頭筋を効率よく機能させることに一役買っています。膝の屈伸運動では膝蓋骨は大腿骨上を滑るように動きます。また膝の屈曲に伴い内側にグライドします。

しかし周囲軟部組織のバランスが悪くなると膝蓋骨は影響を受け、外側方向へズレやすくなってしまいます。

下記の図をご覧ください。

Atlas 2019

腸脛靭帯は図の通りガーディー結節と呼ばれる脛の部分に付着しています。この解剖学の観点から、腸脛靭帯の緊張は内旋・外旋に関与するといえます。腸脛靭帯は大臀筋や小臀筋、大腿筋膜張筋の影響を受けます。さらに、外側広筋の緊張は直接膝蓋骨を外側へ牽引します。

その他にも、FTAやQアングル、前捻角などの影響を受け膝蓋骨は外側へ変異しやすくなります。

日頃から大臀筋や大腿筋膜張筋など股関節周囲筋群のケアは膝を守る意味でも大切ですね。

膝関節の構成や運動軸、靭帯、筋肉について記載しました。その他にも、半月板や関節包など膝関節に関係している組織はあります。今回の記事のことを分かると膝のケアや怪我についての理解が深まると思います。

また、簡単な膝の特徴について知りたい方はこちらの記事をどうぞ→記事

お隣の股関節についてはこちら→「これだけは知ってほしい!スキーヤーに必要な股関節の動き

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